出題内容
図 1 は,受変電設備の一部を表した単線結線図である。容量 $P_\text{T}=12000$ [kV·A] の変圧器から,容量 $P_1=$ 6 000 kW で,力率 $\cos\theta_1 =$ 0.8(遅れ)の負荷に電力を供給しており,変圧器の 2 次側には,力率改善用コンデンサ $Q_1 =$ 2 000 kvar が投入されている。この設備において,次の問に答えよ。なお,力率改善用コンデンサの直列リアクトルは考慮しなくてよい。
上記の運用状況をベクトル図に表すと,図 2 のようになる。この運用にさらに容量 $P_2 =$ 4 500 kW で,力率 $\cos\theta_2 =$ 0.6(遅れ)の負荷を増設すると,変圧器は過負荷になるおそれがある。そこで,変圧器を過負荷にしないためには,増設分の力率改善用コンデンサの容量 $Q_2$ [kvar] は,少なくともいくら必要か。また,このときの総合力率 $\cos\theta_\text{S}$ はいくらになるか。
答案用紙に印刷されている図 2 に,$P_2$ [kW],$Q_2$ [kvar] のベクトル図と,力率角 $\theta_2$ を追記せよ。
総合力率を $\cos\theta_\text{S} =$ 0.95(遅れ)にするためには,増設する力率改善用コンデンサの容量 $Q_2$ [kvar] はいくら必要か。
入力
力率改善用コンデンサ容量 $Q_2$ [kvar] の値を入力することで,ベクトル図,皮相電力,総合力率の計算が自動で行われる。
ベクトル図
出力
コンデンサ増設前の皮相電力 $S$ [kVA]
コンデンサ増設後の皮相電力 $S'$ [kVA]
コンデンサ増設後の総合力率 $\cos{\theta_\text{S}}$
解説
負荷容量 $P_1$ [kW] の遅れ無効電力 $Q_\text{L1}$ [kvar] は次式で求められます。
\[ Q_\text{L1} = P_1 \times \tan\theta_1 = P_1 \times \frac{\sin\theta_1}{\cos\theta_1} = P_1 \times \frac{\sqrt{1 - \cos^2\theta_1}}{\cos\theta_1} \]コンデンサ投入前の皮相電力 $S$ [kVA] は次式で求められます。
\[ S = \sqrt{(P_1 + P_2)^2 + (Q_\text{L1} + Q_\text{L2} - Q_1)} \]コンデンサ投入後の皮相電力 $S'$ [kVA] は次式で求められます。
\[ S = \sqrt{(P_1 + P_2)^2 + (Q_\text{L1} + Q_\text{L2} - Q_1 - Q_2)} \]更新履歴
| # | 更新年月日 | 更新内容 |
|---|---|---|
| 読み込み中... | ||